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   人類と〈強調〉

  Humans and "Emphasis"  

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Homo・sapiens

ホモ・サピエンス

ラテン語で「賢い人間」を意味する。現生人類が属する学名である。
​ヒト属で現存する唯一の種。

   人類の〈形〉

  Humans and "Shape"  

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​人類の身体の変化(~3.5万年)

道具の多様化(~現在)

   人類の〈行為〉

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  Humans and "Motion"  

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​遠い

far

肉体行為遠い距離にある。

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​近い

close

ギガントキプリス
肉体行為が非常に近い距離にある。

​強調

​Emphasis

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​近づける

get close

​強調譚

​Emphasis + story → Emphasistory

あえて、人類の「行為」の側を〈強調〉します。すると
ギガントキプリス(人類以外の生物)のように、「肉体」と「行為」の距離が近づきます。これは、あえて人類に「歪」を想定することにほかなりません。「強調譚」とは、わたしたち人類が、きたるべき多様性の時代に、「何を強調し」「何と協調する」のか、それを建築学の空想によって、明らかにする試みです。

「多様性の基礎にあるのは剰余性である
                (養老孟司)

〈行為〉の強調とは  

  What's "Motion" emphasis 

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​人間は、行為の「集合住宅」です。

そんな、​行為にあふれた人間から、
行為ひとつを取り出します。

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​たとえば、朝起きてから眠るまでにおこなう「12の行為」

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​その中から「洗濯」を選択し強調します。

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​と名付けます。

​洗濯を

(倉林正次)

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「洗濯」と一口にいっても、たくさんの行為があります。

唯一自然環境に左右される「乾かす」という行為を〈強調〉します。

​WASH

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「乾かす」という行為を最大化するため(風を取り込むため)だけの「形」を考えます。

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「乾かす」を最大化すると、全体はとんでもなく「歪」な「形」になります。

​最大風速

Maximum wind speed

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​赤い部分(居住部)に対して、緑の部分(乾かすための形)が占める割合が大きいことがわかります。

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Membracidae  /  ツノゼミ (擬態)

​たとえばこの「洗濯家」は、奇しくもツノゼミのプロポーションとそっくりなのです。

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Balloon  /  気球 (浮遊) 

​ 気球 

ほかにも、この「歪」は、
「浮く」という行為に捧げられた形です。

​ 自転車 

この「歪」は、
「前進」という行為に捧げられた形です。

Penny-farthing  /  自転車 (前進) 

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​自己完結的で便利な「部屋」の集合から、

このように「歪」で、ある行為に特化した部屋の集合について考えてみます。

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